今月の法語
2020/07/01
今月の法語
人間は死を抱いて
生まれ
死を抱えて
成長する
信国淳
1904年大分県宇佐市、来覚寺に誕生。1917年真宗京都中学入学。1923年第三高等学校入学。1926年東京帝国大学仏文科入学。1929年大谷大学予科教授(フランス語担当)。1937年大谷大学教授辞任。1938年大分県宇佐市、林松寺副住職就任。1946年大分県宇佐市、来覚寺住職就任。1958年大谷専修学院長就任。1980年1月28日「歎異抄講義」を終えた夕、心筋梗塞で倒れ、2月5日未明、示寂
最近、「念死念仏」という言葉に出会った。
死を念ずる、思う、考える。
大事なことだと思うが、なかなか自分の死を念ずるとなると、距離を置きたくなるかもしれない。だからこそ、親しい人が亡くなったとき、死を念ずるご縁をいただいたと思う。
自分の死を念ずることなどできない私に、どうぞ、死を念じてくださいと、おすすめくださる大切な方であったと、あらためてそのお方を念ずることができるのだと思う。