先月、教師修練に行ってきました
2023/09/21
坊守のつぶやき
先月、本山にて1週間の前期教師修練に行ってきました。教師修練とは、ご本尊を中心とした生活を基本とし、教師としての自覚に重きを置き「わが宗祖」として、親鸞聖人に出会う場を願いとする、とレジメに書いてありました。7時の晨朝から始まり、講義、攻究、声明作法、清掃奉仕、夜9時までの座談とみっちりの日程で、こどもと同年の学生さんが多い中、遅れないようついていくのに一生懸命でした。
修練は、何事を通しても自分への問いでした。自分で選んできた道、誰に願われてここにいるのか。若い学生さんたちを見ていると、私も息子に掛けたように親の願いが込められているなあという目で見ていましたが、じゃあ、私は誰に願われているの?と考えると、辛い修練、涙を流す日もありました。
講師のお話で「近年お寺の過疎化が問題となっていますが、自分が過疎にならないよう、出会う人に浄土を教える、それが教師を取るということ。場所を開く、存在を開く、そういう人になってほしい」という言葉にとても感動しました。今後、そのような生き方ができるのか自信はありませんが、生涯、お寺に身を置くことの道しるべにしたいと思います。
後期修練は、2月か3月に受ける予定です。皆さん温かく見守ってください。ちなみに、携帯電話も取り上げられるので、1週間連絡が取れず、私の姉が大層心配して大騒ぎだったそうです。心配してくれる存在がいて有り難いことです。